技術資料

計算の仕様とよくある質問

天文計算ライブラリについて

Swiss Ephemeris とは

Swiss Ephemeris(スイス・エフェメリス)は、 天文学的な天体位置計算を行う標準的なライブラリです。 Astrodienst 社によって開発・維持されており、 プロの占星術家や天文学者から広く信頼されています。

本アプリケーションでは、Python で利用可能な pyswisseph v2.10.3.2 を使用して、高精度なホロスコープ計算を行っています。 このライブラリは、NASA/JPL の Jet Propulsion Laboratory(JPL)が提供する 高精度な天体暦データ(DE432)に基づいており、 計算精度は数秒角以内とされています。 詳細については、 Swiss Ephemeris の公式サイト をご覧ください。

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計算結果の仕様

計算対象の天体

本アプリケーションでは、以下の天体について計算を行います。

ASC(アセンダント)は計算対象に含まれていません。 一方で、ハウスシステム(プラシーダス方式)には対応しており、 各天体がどのハウスに位置するかは計算・出力されます。

アスペクト計算について

本アプリケーションはアスペクト計算に対応しています。 計算対象となるアスペクトの角度は、以下のとおりです。

アスペクトの判定に使用するオーブ(許容範囲)は、 チャートの種類およびアスペクトの角度によって異なります。

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よくある質問

出生時刻が不明な場合の計算方法と注意点

出生時刻が不明な場合、本アプリケーションでは 12:00(正午)を仮の時刻として計算を行います。 出力結果の基本情報欄には「時刻不明」と表示されます。

ただし、太陽および月の位置は出生時刻の影響を大きく受けます。 特に月は 1 日あたりおよそ 13° 移動するため、 出生時刻が不明な場合の計算結果は、 あくまで参考値として扱ってください。

他の占星術ツールとの計算結果の違いについて

占星術ツール間で計算結果に差が生じる主な理由は、 使用している天文計算ライブラリの違いにあります。 本アプリケーションは Swiss Ephemeris を採用しているため、 同じライブラリを使用しているツールとは、 概ね一致した結果が得られます。

また、ハウスシステムの違いも結果に大きく影響します。 本アプリケーションではプラシーダス方式を採用していますが、 他のツールでは異なる方式が使われている場合があります。 結果に差異が見られる場合は、 対象ツールが採用している天文計算ライブラリと ハウスシステムをご確認ください。

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